理学療法・作業療法、発達障害の児のための言語聴覚療法を、専用の施設にて提供しています。
ご利用を希望される方は、まず当院 小児科を受診してください(ご予約方法)。
理学療法(PT)
発達が遅れているお子さまに対し、遊びを通して、療法士とご家族と一緒に楽しく発達・成長を見守り、促していくことに取り組みます。また、不器用なお子さまに対してもお一人おひとりにあった取り組みを見いだして、「できた!」を一緒に喜べる経験を行っていきます。
対象
- 発達性協調運動障害
- 運動発達遅滞
- ダウン症
- 先天性疾患や小児特有疾患
- 脳性麻痺
- 重症心身障害児 等
対象年齢
0歳~18歳
(18歳以上の方も相談に応じます)
目的と治療内容
何らかの理由で、寝返りやお座り、つかまり⽴ち、歩⾏などの発達が遅れているお⼦さまやスキップや⽚⾜ケンケン、縄跳び、ボールをキャッチすること等が苦⼿で不器⽤なお⼦さま、病気やケガで体が不⾃由なお⼦さまに対して、基本的な動作や運動の発達を促すことを目的とします。また、姿勢の改善や移動手段の獲得、体の変形や関節が固くならないように予防や改善、呼吸機能の維持や改善・予防を目的とした理学療法を提供していきます。一人ひとりのお子さまに合わせた治療方針を立てていきます。
運動発達遅滞のお子さまに対して
発達動作、活動指標(遠城寺式・乳幼児分析的発達検査)を目標に発達を促していきます。
肢体不自由・重症心身障害児の方に対して
呼吸理学療法・ポジショニング・基本的動作の獲得・変形拘縮に対してのアプローチを行っていきます。
作業療法(OT)
身体や指先の動きがぎこちなく、生活動作に困っているお子さまに対して、遊びを通しながら“こころ”と“からだ”を育んでいけるように個別の支援を行います。
お子さまが安心して遊び、学び、“その子らしく”笑顔で暮らしていけるように育ちと生活を支えます。
対象
- 発達性協調運動障害
- 精神運動発達遅滞
- ダウン症
- 自閉症スペクトラム
- 注意欠陥多動性障害
- 心身症
- 脳性麻痺 など
対象年齢
3歳~小学校卒業まで
目的と治療内容
発達の遅れや、感覚の偏り遊びがひろがらない、姿勢が崩れやすい、道具が上手く使えないなど、日常生活活動に心配があるお子さまに対し治療・指導を行います。一人ひとりのお子さまに合わせた治療方針を立てていきます。
- 日常生活活動(食事や着替えなど)の自立
生活の中で行う身の回りのことが自分でできるように治療・援助します。 - 粗大運動(協調運動)の促進
バランス反応の向上、姿勢をコントロールし、適応反応を引き出します。 - 巧緻動作の向上
手先や指先を上手に使えるようにします。日常生活の自立にもつながります。 - 心理社会性・情緒の安定
人に対する安心感を高め、物や人と関わる力(広義でのコミュニケーション)を育みます。 - 学習面のサポート
鉛筆の持ち方や運筆向上するように治療・アドバイスをします。
言語聴覚療法(ST)
お話をするためには、分かること、伝えたい気持ち(コミュニケーション意欲)がとても大切です。そのため、日常の中のさまざまな経験を通して聴く、見る、記憶する、口をしっかり動かして噛むことなど実際の遊びや活動を通して、一緒に楽しく成長できるように、個性に応じて支援していきます。
対象
- 言語発達遅滞
- 精神発達遅滞
- 構音障害
- 自閉症スぺクトラム
- ダウン症候群
- 脳性麻痺
- 摂食・嚥下障害 など
対象年齢
3歳~小学校入学前まで
※食事の心配ごとについては哺乳や離乳食の時期から対応します。
※発音については就学後も検討します。
目的と治療内容
それぞれのお子さまの発達段階に合わせた遊びや声かけなどを提案し、ことばを育むためのお手伝いをしていきます。また、食べることについて心配があるお子さまに対しても安全に楽しく食べるためのアドバイスを行います。一人ひとりのお子さまに合わせた治療方針を立てていきます。
- 言語発達の促進
実物、絵カード、絵本、玩具などを使用し、ことばの理解や表出を促していきます。 - 会話明瞭度の向上
口や舌の運動、上手に発音する練習、音を聞き分けるなど自分の話しことばに意識を向けられるよう促します。 - コミュニケーション能力の向上
遊びの中でことばによるやりとり、身振りや絵カード等の使用も促しながらお子さまに合ったコミュニケーション方法を促していきます。 - 摂食・嚥下機能の向上(食事について)
口の機能や飲みこみの状態を評価し、お子さまの発達段階に合った食事の固さや食べ方の指導を行います。また、安全に楽しく食べるための環境作りも提案していきます。